日本人の住まい 生きる場のかたちとその変遷

民俗学者・宮本常一による、建築史や建築計画ではなく、民俗学からのアプローチによる民家論。

【本書からの引用】
「縁側などというものは、一見不必要なもののようですが、それが日本人の生活にうるおいを与え、人と人とを仲良くさせた功績は実に大きかったと思います。が、これから先の家は、次第に縁が消えていくのではないかと思います。ましてコンクリートの家には軒がなく、軒が深くないと縁はつかなくなります。そういうことが、隣同士の人間関係を大きく変えていくことになると思います。」(p.33)

「イロリにはやや変わった感覚で人々は接していた。そこは単に炊事をするだけでなく、明かりをとり、暖をとり、また煮たきをし、話しあいをする場であった。火に対する清浄感はカマドとかわらないが、しかし、もっと根源的なものがある。イロリはその家の火の中心であった。そしてそこにはカマドよりはもっと古い、そして仏教や陰陽道の入り込む余地のすくない信仰形式が見られるのである。」(p.134)


【書誌情報】
書 名:日本人の住まい 生きる場のかたちとその変遷
著者名:宮本常一 Miyamoto Tsuneichi
発行所:社団法人農山漁村文化協会 Rural Culture Association Japan
出版年:2007

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