日本人の心と建築の歴史

日本の屋根はなぜ大きいか?日本の柱はなぜ太いか?日本の床はなぜ高いか?
縄文から江戸へと日本建築の歴史を辿りながら、日本独特の建築文化の「なぜ」を日本人の信仰や精神から読み解く日本建築史。

【本書からの引用】
「古い日本語で人間が住まう建物のことを「屋」といったが、神が住まうものは「霊屋(みや)」といって屋とは区別した。「宮」である。すると「宮」は「屋」とちがって「強・用・美」のほかに「聖」あるいはオーラというものがあるのだ。建物が「屋」なら建築は「宮」のことなのである。そういう宮の「聖」を知ることが、この国の建築史を知ることだろう。」(p.15)
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「建築のもっとも大切なものが西洋ではしばしば邪悪な「人間」の進入を防ぐ「壁」とされるが、日本建築ではそれは「屋根」といえそうである。そしてそういう姿は、縄文時代の竪穴住居に「火をまもるための屋根」としてすでに確立していたのだ。さらにその火が「神さま」なら、日本のすまいは当初から「神さまのすまい」だった、といえるのである。「祭住一致」という日本のすまいの根本原理の確立である。」(p.29)


【書誌情報】
書 名:日本人の心と建築の歴史
著者名:上田篤 Ueda Atsushi
発行所:鹿島出版会 KAJIMA INSTITUTE PUBLISHING CO., LTD.
出版年:2006

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