東京とその近郊で、今にも消えてなくなりそうな、しかし、たくましく生き続けている中古民家の採集本。
【本書からの引用】
「長い間、夫と私は国内外の村や離島や少数民族地帯といった未知の世界を探検することが面白くて仕方がなかった。その視線を東京の町にふと向けると、当たり前のように存在する「家」や「店」や「作業場」の中身を、私たちは知る機会はそうないことに気付いた。夫は夢中でシャッターを切った。実は都会の風景の中身こそが、今まさに消えゆこうとする秘境だったのだ。」(p.239)
【書誌情報】
書 名:中古民家主義
著者名:眞鍋じゅんこ、鴇田康則 Manabe Junko, Tokita Yasunori
発行所:株式会社交通新聞社 Transportation News Co.,Ltd.
出版年:2008