ものいう仕口-白山麓で集めた民家のかけら Joinery – Time Capsule of Traditional Carpentry Parts of Japanese Folk Houses Collected near Mt. Haku

ものいわぬ仕口が雄弁に語り出す。福井県白山麓で古民家の解体や移築の際に集められた仕口のコレクションから、そこに込められた大工の知恵や工夫、技法を読み解いた本。2019年下旬に開催された同名の展覧会の図録です。

【本書からの引用】
「仕口は、木材を何度も利用するエコロジカルな建築を可能にします。けれども茅葺き屋根の古民家は、かつて暗く、寒く、貧しいものとして、まだ何百年も使える家であっても捨てられてきたのです。」(p.45)

「福井県の民家ではほかの北陸諸県と同様、弁柄や煤を使って木部に着色し、柿渋でそれを定着するという方法が、いつのころからか広く行われていた。さらに、その上から拭き漆を施すことも多い。」(p.62)


【書誌情報】
書 名:ものいう仕口-白山麓で集めた民家のかけら Joinery - Time Capsule of Traditional Carpentry Parts of Japanese Folk Houses Collected near Mt. Haku
著 者:福井宇洋 FUKUI Uyo、月舘敏栄 Tsukidate Toshiei
発行所:LIXIL出版 LIXIL Publishing
出版年:2019

Share
先頭に戻る