陰翳の美意識に見る日本と西洋の比較文化論。元々は約90年前の雑誌記事だそうですが、コンビニの明るさが当たり前の現代の暮らし方に示唆を与える名著です。
【本書からの引用】
「美と云うものは常に生活の実際から発達するもので、暗い部屋に住むことを餘儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った。」(p.31)
【書誌情報】
書 名:陰翳礼讃 改版 In Praise of Shadows: The classic essay on Japanese aesthetics
著 者:谷崎潤一郎 Tanizaki Junichiro
発行所:中央公論新社 Chuokoron-Shinsha, Inc.
出版年:1995
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