旧針惣旅館は、店蔵が明治中期、主屋が昭和7年(1932年)の建築。戦後から昭和62年まで旅館業を営み、詩人の土井晩翠などの著名人も滞在したとのこと。
古民家びとの早川欣哉は、旧針惣旅館の「平成29年度仙台市景観重要建造物等指定建物」の指定に係る調査に宮城県ヘリテージマネージャーとして携わりました。入口付近に掲示されているプレートの土蔵部分の図面を描きました。
旧針惣旅館の主屋の特徴は、なんといっても和洋折衷様式の住宅であるということ。この様式は、大正の終わりから昭和初期にかけて日本全国で流行した様式で、「文化住宅」とも言います。
手すりや窓桟も見事です。
東日本大震災で損壊した鬼瓦。針生家の家紋「丸に剣片喰(まるにけんかたばみ)」があしらわれています。
庭の飛び石をよーーく見ると、なんと石臼!遊び心が楽しい。
平成29年度仙台市景観重要建造物等指定建物
旧針惣旅館 Hariso Ryokan
宮城県仙台市 Sendai, Miyagi, Japan
Feb 2020
© Kinya Hayakawa
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